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はじめに
2025年、EDIFIERの新モデル「MR5」が登場し、M60と共に注目が集まっています。Bluetooth対応やスペック向上が図られたMR5は確かに魅力的ですが、実は今でも「MR4」が隠れた名機として支持されているのをご存知ですか?
本記事では、MR4を1年以上使用している私が、MR5との違いをカタログスペックで比較しつつ、MR4の実力を実機レビューで深掘りしていきます。特に、音質や使い勝手、そして“初めてのモニタースピーカー”として選んだ理由とその後の変化まで赤裸々に紹介します。
① MR5 vs MR4|価格とスペックの違い
項目 | MR5 | MR4 |
---|---|---|
価格 (2025年6月7日時点) | 約40,000円前後 | 約15,000〜20,000円 |
定格出力 | 110W 3インチミッドバス 5インチウーファー | 42W(21W+21W) 4インチミッドバス |
コーデック | LDAC,SBC | – |
高音域 | シルクドームツイーター | シルクドームツイーター |
接続 | Bluetooth、有線 | 有線のみ(RCA/TRS/AUX) |
調整機能 | フロントノブ | フロントノブ |
用途 | リスニング+モニター | モニター+入門リスニング |
② EDIFIER MR4 実機レビュー|1年以上使ったリアルな感想
私にとって、MR4は人生初のモニタースピーカーでした。最初は「スピーカーに2万円近く払うのは高いな」と思っていましたが、実際に使い始めたらその印象は180度変わりました。
最初は机の上にそのまま設置して「いい音じゃん」と思っていました。ただ、デスクの見栄えを良くしたくてスタンドを導入したところ、見た目以上の驚きがありました。音の厚みが増し、方向性が耳に向いたことで、まるで別物のような音に。配置の重要性をこれほどまでに体感したのは初めてで、「こんな音も鳴ってたの!?」と驚いた瞬間でした。
- 低音:ずんずん響く心地よさ。EDMやポップスとの相性は抜群で、ベースラインが楽しく聴ける。
- 高音:一部の楽曲ではややシャリ感を感じることもあるが、背面のダイヤルで調整可能。高音域の存在感はしっかりあり、総合的には満足度が高い。
- 中音域:ボーカルの明瞭さや楽器の分離感は十分。声が埋もれにくく、トーク系コンテンツとの相性も良い。
- 音の調整:背面にあるBASSとHIGHのダイヤルで好みに応じてチューニング可能。自分好みに追い込める柔軟さが魅力。
- 外観:マットブラック基調のシンプルなデザイン。エッジと曲面のバランスが良く、安っぽさは皆無。どんなデスクにもなじむ見た目で、“モノとしての所有感”も高い。
- 静音性:ホワイトノイズはほぼなし。夜間でも違和感なく使える静けさがある。


③ GENELEC G ONEとの比較|価格帯は違えど感じた音の違い
価格帯的に比較対象としては少々酷ですが、参考として記載しておきます。MR4使用後、私はさらに音質を求めてGENELEC G ONEを導入しました。結果として感じたのは次のような違いです:

- 高音:G ONEの解像感や空気感は圧倒的。ただし、G ONEを知らなければMR4でも十分に満足できるレベル。
- 低音:MR4に慣れてしまっていたからか、G ONEの低音は正直弱めに感じました。、MR4はリスニング重視でズンズンと響く“楽しく鳴る”低音。G ONEはギュッと詰まった締りのある低音。音楽ジャンルによってはMR4の方が好ましい場面もあります。
- 全体のバランス:G ONEはモニターとしての完成度が高いが、MR4は“価格以上の音”を楽しめるコスパの良さが光る。
- デザイン:個人的にはMR4の方が好みです。G ONE のような小型スピーカーも実用性が高くて優れていますが、デスク上でしっかり存在感を放ってくれるMR4のサイズ感が気に入っています。視覚的にも「音を鳴らしてる感」があり、所有欲をくすぐられる見た目です。
以下の画像が、実際の私のデスク画像です。分かりにくいですが、デスクシェルフの両端にある、白くて丸いライトがついているのが、G ONE 、画像の一番端で角ばっている黒いのがMR4です。
サイズ感としては、デスク幅が160cm、画面中央のモニターの幅は約90cm、右側のMR4の下にある縦長の物体は、Mac mini(M2世代)を縦置きしています。
位置関係としては、手前から順にG ONE と Mac mini 、モニター、MR4の順番で、G ONE とMR4 は15cm ほど離れています。
MR4の方が、G ONEより一回りほど大きいといった感じで、デスク上で存在感を放ちます。

④ MR5登場でMR4の価値は下がったのか?
結論から言えば「NO」です。MR5の登場でMR4が劣るという印象を持つ人もいますが、用途次第ではMR4の方が「ちょうどいい」と感じるケースも多いはずです。
- Bluetooth非対応がデメリットではなく、むしろ“無駄がない”という潔さにつながる
- 音質は価格以上。スタンドを使えば中〜上級機に迫る厚みを実現
- シンプルに「安くて良い音がするスピーカー」が欲しい人に最適
⑤ MR4はこんな人におすすめ
- 初めてモニタースピーカーを購入する人
- Bluetooth機能は不要で、有線接続が前提の作業環境の人
- ポップス、ロック、EDMなどのリスニングを重視したい人
- クラシックや高音の繊細さを求める場合はやや不向き
- 「とりあえず使ってみたいけど、変なものは買いたくない」慎重派の方
⑥ まとめ
MR5の登場で話題が集まる一方、MR4の“ちょうど良さ”と“価格とのバランス”は今も健在。私のように「初めてのモニタースピーカー」として手に取ったユーザーにとっては、十分すぎる満足感を得られる一台です。
特に、デスクスタンドとの組み合わせで音質が段違いになる経験は、MR4のポテンシャルの高さを証明してくれました。高音に極限のクリアさを求めるなら上位機種が必要ですが、予算2万円以内で“本格的な音”を手に入れたい人にとって、MR4は今も間違いなくコスパ最強の選択肢と断言できます。
もし、あなたが「はじめてのスピーカー選び」で悩んでいるなら、このMR4はまさに理想的なエントリーモデルです。デスクに設置したその日から、あなたの音楽体験は確実に豊かになります。音にこだわる生活は、毎日の気分を変えてくれる。そんな“暮らしのアップグレード”を、MR4と一緒に始めてみませんか?