Keychron Q1 Max レビュー|“コトコト系”静音 × フルメタルの高級感で、仕事もゲームも妥協しない一台

キーボード

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「静かだけど気持ちいい打鍵感のキーボードが欲しい」「仕事用にもゲーミングにも使える万能機が理想」――そんなニーズに刺さるのが Keychron Q1 Max
約1.7kgのフルメタル筐体と、ダブルガスケット構造による“コトコト系”の上質な静音打鍵。さらに2.4GHz/1000HzBluetoothUSB-C有線の3WAY接続で、執筆・編集・プログラミングからFPSゲームまで快適にこなせるQMK/VIA対応のカスタムメカニカルキーボードです。

Keychronとは?

Keychron(キークロン)は、高品質な打鍵感とカスタマイズ性で世界的に支持されるメカニカルキーボードブランドです。

この記事を読んだらわかること

  • Keychron Q1 Maxの正確なスペックと要点
  • コトコト系”の静音打鍵感と長時間タイピングの快適さ
  • 2.4GHz/1000Hzワイヤレスの低遅延性能(ゲーム適性)
  • Logicool G913(実機使用)との本音比較
  • 購入前に知っておきたいデメリット・注意点おすすめユーザー像

Keychron Q1 Max|基本スペック早見表

レイアウト75%(US 81キー / JIS 85キー)
マウントダブルガスケット構造+多層アコースティックフォーム
筐体CNC削り出し 6063アルミ
プレートPCプレート
キーキャップPBTダブルショット(US=KSA、JIS=OSA)
スイッチGateron Jupiter(赤 / 茶 / バナナ)※ホットスワップ対応
接続方式2.4GHz(1000Hz)/Bluetooth 5.1(90Hz)/USB-C有線(1000Hz)
バッテリー4000mAh、最長約180時間(消灯)/ 約100時間(最小輝度)
対応OSmacOS / Windows / Linux
サイズ・重量約327.5 × 145 mm × 高さ22.6–35.8 mm、約1,724 g(±10 g)

開封&第一印象|“文鎮級”の安定感と、据え置きで映える高級感

Keychron Q1 Maxを開封した瞬間にまず驚かされるのは、その圧倒的な重量感メタル筐体の高級感です。外箱から取り出したときに手に伝わるズッシリとした感覚は、一般的なメカニカルキーボードとは一線を画すもの。プラスチック主体のキーボードしか触ったことがない人なら、最初に「これ、文鎮か?」と思うレベルの重厚感です。重量は約1.7kgで、ノートPC2台分に相当。けれどもこの重量があるからこそ、タイピング中にピクリとも動かない安定感を実現しています。

筐体はCNC削り出しの6063アルミニウムで構成され、角の処理や表面の仕上げも非常に丁寧。特にマットな質感は、光の当たり方によって控えめに反射し、まさに「高級オーディオ機材を思わせる存在感」を放ちます。キーボードはどうしても周辺機器として脇役扱いされがちですが、Q1 Maxはデスクの主役級に昇格させてしまうインパクトがあります。

デザイン面では、シンプルながらモダン。ゲーミングデバイスにありがちな派手なロゴや装飾はなく、RGBライティングも上品に控えめ。それでいてアルミ削り出し特有の存在感があるため、ゲーミングデスクでもミニマルデスクでも浮くことがありません。実際に私のデスク環境でも、白基調のシンプルなレイアウトにも、黒ベースのモダンなデスクにも自然に馴染みました。
つまり、Q1 Maxは「おしゃれなデスク環境にも違和感なく溶け込む数少ない高級メカニカルキーボード」と言えるでしょう。

さらに開封直後から感じたのは、作りの剛性感です。キーを軽く叩いてもフレームが共振せず、しっかりと芯のある打鍵音が響きます。これはダブルガスケット構造多層アコースティックフォームによる恩恵でもあり、開封時点で「これは長く付き合える」と確信させてくれる完成度でした。

打鍵音・打鍵感(赤軸)|“コトコト系”の静音 × 軽やかさ

Keychron Q1 Maxを選んだ理由のひとつが、この“コトコト系”と表現される打鍵音と打鍵感です。私が使っているのは赤軸(Gateron Jupiter Red)。一般的に赤軸は軽いタッチで打てるリニアスイッチですが、Q1 Maxの赤軸は一味違います。

まず音について。実際に家族や同僚から「うるさい」と言われたことは一度もなく、逆に「静かでいいね」と好評。メンブレンやパンタグラフに比べれば打鍵音は当然ありますが、その響き方が全く違います。
安物キーボードのカチャカチャしたノイズではなく、「コトコトッ」「ストンッ」といった落ち着きのある音が耳に心地よい。深夜にタイピングしても騒音になりにくい静音性と、心地よい響きを両立しています。

打鍵感については、赤軸特有の軽さがそのまま活きており、長時間のライティングやゲームプレイでも指や手首がまったく疲れないのが印象的です。実際に何時間も執筆作業をしても、重さによる負担はほとんど感じません。これはスプリング設計とガスケットマウント構造の恩恵で、キーを押し込んだ瞬間に吸い込まれるようなフィーリングがあります。

また、Q1 Maxは多層アコースティックフォームを内部に搭載しているため、不要な金属的ノイズを徹底的にカット。結果として、“静かだけど存在感のある打鍵音”が得られます。青軸や茶軸のようなカチカチ感やクリック感はありませんが、逆に「静かで軽い、でもしっかりとした心地よさ」を求める人にとって理想の打鍵体験です。

個人的には、この打鍵感に慣れてしまうと、他のキーボードで違和感を覚えるようになりました。それほどまでにQ1 Maxの打鍵体験は独特で、唯一無二のものだと感じています。

重量とサイズ感|持ち運びは不得手、据え置きなら最高

Keychron Q1 Maxの大きな特徴のひとつが約1.7kgという重量です。数字だけ見ると「重すぎない?」と思うかもしれません。実際に手に持つとノートPC並みにズッシリと感じ、初めて触れたときは「これは持ち運ぶものじゃないな」とすぐに思いました。

しかし、この重さは据え置きキーボードとしての大きなメリットに直結します。タイピング中にどんなに激しくキーを叩いても本体が微動だにしない。まさに“文鎮級の安定感”です。軽量なプラスチック筐体のキーボードだと、長文入力の最中に本体がズレたり、強くタイピングした際にガタつきを感じることがありますが、Q1 Maxにはそれが一切ありません。

サイズ感は75%配列を採用しており、フルサイズキーボードからテンキーを省略しつつ、矢印キーやFキーをしっかり備えています。コンパクトさと機能性のバランスが絶妙で、デスクの省スペース化にも貢献。ノートPCやモニターアームと併用しても窮屈さを感じません。

デスクへの馴染み方も秀逸です。アルミ削り出しのフレームはどんな環境にもマッチし、黒基調のゲーミングデスクでも、木目調や白ベースのおしゃれなデスクでも違和感なく溶け込みます。「見るからに高そう」な見た目は、所有欲を満たしてくれるだけでなく、デスク全体の雰囲気をワンランク上に引き上げてくれます。

一方で、この重量はやはりモバイル用途には不向きです。外出先やカフェに持ち出して使うには現実的ではなく、基本的には据え置きで使うことを前提とした製品と考えるべきでしょう。ただし、自宅やオフィスの固定環境であれば、この重量が逆に「心地よい安心感」をもたらしてくれます。

接続とレスポンス|2.4GHz/1000Hzで“無線でも強い”

Keychron Q1 Maxは、2.4GHzワイヤレス・Bluetooth 5.1・USB-C有線の3WAY接続に対応しています。この柔軟さこそ、日常使いからゲーム用途まで幅広く使える大きな理由です。

まず注目したいのが2.4GHzワイヤレス(1000Hzポーリングレート)。実際にFPSや音ゲーで使用してみましたが、遅延を体感することはほとんどありませんでした。例えばApexやValorantといった高速な操作を要求されるゲームでも、キー入力が一瞬遅れて反映されるようなストレスは皆無。正直、有線との差を意識することはできないレベルです。

次にBluetooth接続。こちらは最大3台までデバイスを登録でき、PC→iPad→スマホのようにワンタッチで切り替えが可能です。実際に作業中にPCからiPadへ、そして会議用にスマホへと切り替えて使いましたが、レスポンスもスムーズでほとんど待ち時間を感じませんでした。リモートワークやマルチデバイス環境の方にとっては非常に便利な機能です。

もちろん有線(USB-C)接続でも使用可能で、この場合も1000Hzポーリングレートで入力が可能。ゲームや動画編集など「絶対に遅延を許したくない場面」では安心して使えます。個人的に少し気になるのは、無線接続だと充電の手間が発生すること。とはいえ、バッテリー持ちは最長で180時間(ライティングOFF時)と非常に長く、実用上の不便はほぼありません。

Keychron Q1 Max をチェックする

まとめると、Q1 Maxはゲーミング用途にも十分なレスポンスを持ちながら、ビジネス用途でのデバイス切り替えも快適にこなせる万能型。ワイヤレスキーボードでここまで安定して使えるモデルは珍しく、安心して「有線から乗り換えられる」と言える完成度です。

実使用レビュー|仕事・ゲーム・会議、それぞれの体験

Keychron Q1 Maxは、スペック表だけを見ると高性能キーボードという印象ですが、実際に使ってみて強く感じたのは「どんなシーンでも不満が出ない万能さ」です。仕事・ゲーム・リモート会議、それぞれで感じたポイントをまとめます。

ライティング・執筆作業

ライター業やブログ執筆で一日中タイピングすることも多いのですが、Q1 Maxは疲労感の少なさが際立ちました。赤軸の軽い打鍵感に加え、キーのストロークが滑らかで、長文入力を続けても指が痛くなりません。
また、キーキャップはPBTダブルショットで表面の質感がサラサラしており、汗や皮脂でテカリにくい点も好印象。結果として、タイピングスピードも自然に上がり、集中力を途切れさせないキーボードだと感じました。

ゲーム用途

FPSやMOBA、音ゲーなどでも使用しましたが、2.4GHzワイヤレス接続の低遅延性能は文句なし。エイム操作やリズムゲームでも入力の遅れを感じることはなく、有線との差を意識することはありませんでした。
また、1.7kgの重量があるため、白熱した操作でも本体がズレない安定感があり、まさに“文鎮級”の存在感を発揮します。ゲーミングキーボードといえば派手なライティングが多い中で、Q1 Maxはシンプルかつ高級感のあるデザインなので、ゲーミング環境でもおしゃれさを失わないのも魅力です。

リモート会議・仕事用

会議中に気になったのはマイクに打鍵音が入るかどうかですが、赤軸の静音性もあり、極端に静かな環境でなければ問題になりませんでした。カチャカチャと響く安物キーボードと違い、「コトコトッ」とした落ち着いた音なので、聞き手にも不快感を与えにくいと思います。
さらに、前述のBluetooth切り替え機能を使えば、会議前にスマホへ即座に接続を切り替えることも可能。ビジネス用途でも非常に実用的です。

総じてQ1 Maxは、「文章執筆・ゲーム・会議」どれか一つに特化するのではなく、すべてを高次元でこなす万能キーボードだと断言できます。

カスタマイズ性|VIA/QMK & ホットスワップで“育てる楽しさ”

Keychron Q1 Maxの大きな魅力のひとつが、カスタマイズ性の高さです。市販の完成品キーボードでありながら、まるで自作キーボードのように自分好みに調整できるのは、このモデルならではの特徴です。

VIA/QMK対応でキー配列を自在に変更

Q1 MaxはVIA/QMKファームウェアに対応しており、ソフトウェアを使えばキーのリマッピングが自由自在です。例えば「CapsLockをCtrlに置き換える」「Escの位置を変える」といった操作も数クリックで可能。プログラマーやライターにとっては作業効率を大きく向上させられる機能です。
私は大きな変更はしていませんが、VIAを触ってみると「キーの役割をここまで自由に変えられるのか」と感心しました。自分専用の最適化キーボードを作れるのは大きな強みです。

ホットスワップ対応でスイッチ交換も簡単

さらに嬉しいのがホットスワップ対応であること。はんだ付け不要でスイッチを簡単に抜き差しできるので、気分に応じて打鍵感を変えることが可能です。
私は試しにYUNZII ココアクリームV2というスイッチに入れ替えてみました。こちらは「パチパチ」と軽快な打鍵音が特徴で、タイピングが楽しくなるスイッチでした。ただ、最終的には純正のGateron Jupiter Redのコトコト感の方が好みで戻しました。この「試して戻せる自由さ」こそホットスワップの魅力です。

キーキャップ交換でデスク映えも

Q1 Maxは標準でPBTダブルショットキーキャップを搭載しており、耐久性も打鍵感も優秀です。ただし、好みに応じてカラフルなキーキャップやプロファイルの異なるセットに交換すれば、デスクの雰囲気をガラリと変えられます。私はまだ純正のまま使っていますが、SNSで共有されているカスタマイズ例を見ると「もはや別物のキーボード」に変貌していて、カスタムの楽しみ方も無限大だと感じます。

Keychron のキーキャップ をチェックする

要するに、Q1 Maxは完成品として買って満足できるだけでなく、カスタマイズ次第で“自分専用の最高の一台”に育てられるポテンシャルを持ったキーボードです。

ゲーミング用途の実力|“静かに強い”万能機

Keychron Q1 Maxは「おしゃれな高級キーボード」という印象を持たれがちですが、実際にはゲーミング用途にも十分通用する性能を備えています。特に2.4GHzワイヤレス接続時の1000Hzポーリングレートは、プロゲーマー御用達のゲーミングキーボードと同等の仕様です。

FPSや音ゲーでも違和感ゼロ

実際にApex LegendsやValorantといったFPSで試しましたが、入力の遅延を感じることはなく、狙った瞬間にしっかり反応してくれます。また、音ゲーでもタイミングのズレはほぼ皆無。無線=遅延というイメージを覆す安定感があり、「これなら有線に戻る必要はない」と素直に感じました。

重量級ボディが生む安定感

1.7kgというヘビー級の筐体は、ゲーミング用途でも大きなメリット。白熱した操作でも本体がズレない・浮かないため、力強くキーを叩いても安定感が損なわれません。特に長時間プレイ時にはこの安定性が集中力を保ち、ストレスなくプレイし続けられます。

静音性でボイスチャットも快適

赤軸+内部フォームの効果で打鍵音は“コトコトッ”と控えめ。ボイスチャット中でもマイクに入り込みにくく、仲間から「うるさい」と言われることもありません。青軸や茶軸だとカチャカチャ響くことがありますが、Q1 Maxは静音ゲーミングキーボードとしても十分通用します。

見た目もゲーミング環境にマッチ

ゲーミングキーボードは派手なRGBで「いかにも」というデザインが多いですが、Q1 Maxは高級感のあるアルミ筐体と上品なライティングで構成されており、ゲーミングデスクでもおしゃれなワークデスクでも自然に馴染みます。光り方もVIAソフトで自由に調整可能なので、派手さを抑えたクールな演出もできます。

総じて、Q1 Maxは「見た目は高級キーボード、中身はゲーミング性能」を両立した数少ないモデル。タイピング作業もゲームも同じ1台でこなしたい人には、理想的な選択肢になるはずです。

Logicool G913との比較(実機使用の本音)

Keychron Q1 Maxを語るうえで、ワイヤレスゲーミングキーボードの代表格であるLogicool G913との比較は外せません。私は大学の研究室でG913(赤軸)を2台使った経験があり、その上でQ1 Maxを導入しました。その実体験から両者の違いを整理してみます。

デザインと質感

G913はゲーミングらしいスタイリッシュなデザインでありながら、アルミ合金トッププレートを採用しており高級感も兼ね備えています。一方Q1 Maxは、アルミ削り出しの重量級ボディで、まさに“高級オーディオ機器”のような存在感。ゲーミング環境に溶け込むのはG913ですが、おしゃれなデスク環境でも浮かないのはQ1 Maxです。

打鍵感と打鍵音

G913の赤軸は軽快でゲーミング用途に最適ですが、同じ赤軸でも個体差を強く感じたのが正直な印象。1台は快適でしたが、もう1台は打鍵感が妙に違和感あり。「同じモデルでもここまで差があるのか」と驚かされました。さらに、キーを振るとカチャカチャ音がするなど、構造的に軸の安定性に課題を感じました。
対してQ1 Maxの赤軸は、打鍵音が“コトコトッ”と心地よい静音設計で、指への負担も少なく長時間作業にも適しています。内部フォームの効果もあり、安定感はG913よりも一段上という印象です。

接続方式と安定性

G913もLIGHTSPEEDワイヤレスで低遅延を実現しており、ゲーミング用途では非常に優秀です。ただし接続端子がUSB Type-CではなくMicro USBなのは残念なポイント。一方Q1 MaxはUSB-C・Bluetooth・2.4GHzの3WAY対応で、汎用性と将来性ではこちらに軍配が上がります。

重量と用途の違い

G913は超薄型・軽量(約1kg未満)で、持ち運びやすさが魅力です。ノートPCと一緒にカフェへ持ち出す、といった用途には最適。逆にQ1 Maxは1.7kgの重量級で携帯性は皆無ですが、その重さゆえに据え置きでの安定感は圧倒的です。用途としては、G913は「どこでもゲームや作業をしたい人向け」、Q1 Maxは「据え置きで最高の打鍵体験を得たい人向け」と言えるでしょう。

総評

両者を比べると、G913は「ゲーミング寄り・軽快」、Q1 Maxは「高級感寄り・安定」という住み分けになります。どちらが優れているかではなく、どの環境・どんな用途で使うかで選ぶのが正解です。私自身は据え置きで使う時間が圧倒的に長いため、今ではQ1 Max一択になっています。

デメリット・惜しいところ

Keychron Q1 Maxは間違いなく完成度の高い高級キーボードですが、実際に使ってみて「ここは人によって合わないかも」と感じたポイントもありました。購入を検討している方の参考になるよう、あえてリアルなデメリットをまとめます。

1. 重量があるため持ち運びには不向き

1.7kgという重量は据え置き利用には大きなメリットですが、やはりモバイル用途には不便です。カフェや出張先に持って行くのは現実的ではなく、基本的に「据え置き専用キーボード」と考えるべきです。

2. 高さがあり、リストレスト必須

Q1 Maxはボディ自体が分厚く、キーキャップもKSAダブルショットPBTキーキャップで高めなので、手首の角度がきつくなりやすいです。長時間タイピングする場合、リストレストがないと疲労を感じやすいでしょう。私はアームレストを追加してから、ようやく快適に使えるようになりました。

3. 価格が高い

公式価格は3万円台半ば。完成度を考えれば妥当ではありますが、一般的なキーボードと比べるとどうしても高額です。購入前には「ここまでの投資をキーボードにする価値があるか」を自分の用途と照らし合わせて考える必要があります。ただ、実際に使ってみると「買って後悔はしない」というのが正直な感想です。

4. バッテリー充電の手間

ワイヤレス利用時は定期的に充電が必要です。最長180時間(バックライトOFF時)と十分な持続時間はありますが、有線なら気にせず使えるため、頻繁に充電が面倒と感じる方にはマイナスかもしれません。

つまりQ1 Maxのデメリットは、裏を返せば“こだわり派のために作られた製品”ということ。高級キーボードとして唯一無二の最高の選択肢になり得ます。

こんな人におすすめ

ここまで紹介してきた特徴や実体験を踏まえると、Keychron Q1 Maxはすべての人に万能におすすめできるキーボードというよりも、はっきりと「ハマる人にとっては最高の相棒」になる一台です。実際に使ってみて感じた、向いているユーザー像をまとめます。

  • コトコト系の静音打鍵感が好きで、一日中快適にタイピングしたい人
  • 据え置き前提で、重量級の安定感を重視する人
  • ゲーム用途でも遅延ゼロの無線性能を求める人(FPS・音ゲーにも対応)
  • VIA/QMKでキー配列を最適化したり、スイッチを交換して遊びたい人
  • デスクをおしゃれに格上げする高級感あるキーボードを探している人
  • 3-4万円台の投資を「長期的な満足感」に変えたい人

逆に「持ち運んで使いたい」「価格は安く抑えたい」といった用途には向いていません。 しかし、自宅デスクで仕事もゲームも高次元で楽しみたい人には、Q1 Maxは間違いなく最高の選択肢のひとつになります。

まとめ|Q1 Maxは“静かに強い”コトコト系の完成形

Keychron Q1 Maxは、単なる高級キーボードではなく、仕事・ゲーム・日常のあらゆるシーンで快適さを提供する万能な一台でした。 コトコトと静かで心地よい打鍵感、1.7kgの安定感ある筐体、VIA/QMK対応による圧倒的なカスタマイズ性、そしてゲーミング用途にも十分通用する低遅延ワイヤレス性能。どれを取っても完成度が高く、「長く使える本物のキーボード」として強くおすすめできます。

もちろん重量や価格の高さといったデメリットもありますが、これは据え置きでこだわりの環境を作りたい人にとってはむしろ納得できるポイント。万人に向けた製品ではないからこそ、ハマる人にとっては唯一無二の相棒になるでしょう。

もしあなたが、「打鍵感にこだわりたい」「仕事もゲームも1台でこなしたい」「デスクを格上げしたい」と考えているなら、Keychron Q1 Maxは確実にその期待を超えてきます。 高級キーボードの世界に足を踏み入れる最初の一台としても、自信を持っておすすめできるモデルです。

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